2015/03/13

エチオピアでホモ属最古の化石発見か.人は水辺に適応して体毛を失った可能性


 今日は軽い頭痛がする。でも頑張ってブログを書こう!

 アメリカの科学雑誌サイエンスに、以下のような内容の論文が掲載された。

 「現代の人類を含むホモ属の最古のものと思われる化石が、アフリカ・エチオピアの約280万年前の地層から見つかった」

 論文によると、当時、その場所は、草原や低木が混在し、林や川、湖もあり、カバやワニ、魚が生息していた(他の化石などの分析から)と考えられるという。

 この記事を読んで私は思ったのだ。

 ほーっ、これは「人類アクア説」ともつながる話だなー、と。

 さて、ここで「人類アクア説」の内容を復習しておこう。
以前の記事「山陰の海でで合った水生霊長類」から引用して復習しよう。


 人類(一般にこのような使い方をする場合の“人類”とは、チンパンジーと近縁な二足歩行の霊長類のことを指す)が、チンパンジーとの共通祖先から分かれて、アフリカの森での生活からサバンナ(湖や林が散在する乾燥した大草原)での生活に移ったとき、まずは、水辺での生活を行った。湖の水辺の浅瀬で、胸や肩くらいまで水に浸かり、敏感な足の裏で水底の魚介類を探って捕ったり、水中で鳥類や哺乳類を捕ったりしていた(なにせ、水辺は昔も今も生物が豊富である)。
 そんな生活が、現在の人類(ホモサピエンス)の形質の基本を決めた。体毛の喪失(水中生活をする哺乳類は、クジラ類にしろアザラシなどの海獣類にしろ、ジュゴン、マナティにしろ体毛を失っている)。流線型の体(ヒトに近縁な霊長類:チンパンジーやゴリラ、オランウータンなどの体と比べ、ヒトの体は実に特異的だ。つまり水の中での泳ぎを含めた移動にとても適している)。実際の遊泳能力や、生まれたての新生児の“水を怖れない、それどころか水のなかでのリラックスした、振る舞いや心理(こんな霊長類は他にはいない)。哺乳類のなかで、水中生活をする哺乳類を除いては見られない皮下脂肪の厚さ(水中生活をする哺乳類は水中の冷たによる体温の低下を避けるために厚い皮下脂肪をもっている)。直立(水中では、直立のほうが有利だ)。


 確かに現生人類ホモサピエンス(われわれのことだ)は、水が好きだ。
 夏(つまり、ホモ属が現れた故郷のアフリカ中央の1年中の気温のころ)は、みんな水に入りたがる。

 論文の内容のように、ホモ属が誕生したのが、「草原や低木が混在し、林や川、湖もあり、カバやワニ、魚が生息していた」場所であれば、水の中に入って餌をとる習性をもつことは、生存・繁殖に、とても有利なことだったに違いない。なにせ、陸上と比べ格段に食べられる動植物が多いのだから。

 私には、現代の日本の夏の、ホモサピエンスの行動を示す上の写真が、今回、報告されたホモ属霊長類の誕生時の行動と重なって見えるのだ。


 もちろん、大いなる想像だが。

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