2015/08/15

久しぶりに雨が降り、久しぶりにヤギの話




 昨日は久しぶりに雨が降った。
 植物や動物にとっては恵みの雨だっただろう。

 だからというわけではないが、ブログでは久しぶりになったヤギの話をしよう。

 ヤギは雨が嫌いだ。かれらの祖先種は、乾燥した、岩場の多い場所に生息しており、現在のヤギ達も、湿った気候や雨を苦手としているのだ。でも、この雨で放牧地の草は息を吹き返だろうし、また美味しい餌が食べられるということだ。

 大学に行った私は、雨の中、ずっと小屋の中で過ごしているに違いないヤギ達にちょっと挨拶をしてくることにした。
 予想通り、こんなときのヤギ達は熱烈に歓迎してくれる。

 皆、わーっと寄って来て、指は噛むわ、ズボンを齧るわ、角をこすりつけてくるわ・・・なかなか賑やかなのである(こちらの気がめいっているときなどに元気回復に効果がありそう)。

 もちろん話だっていろいろできる。最近の体調や、日常生活で困っていること、対人(対ヤギ)関係で悩んでいること・・・いろいろ聞いてやるのだ。

そして一通り、挨拶と懇親と悩み相談が終わると、じゃー、と言って私は帰るのだが、もりろんヤギ達は、もう帰るの、とばかりに見送ってくれる。鳴いて(泣いてではない)別れを惜しんでくれるヤギもいる。

 ちなみに、夏季休暇中のヤギ部員達の中には、感心するような学生がたくさんいる。先日は、ヤギ達への餌やり(放牧地の草以外のものも与えたほうがよいので、種類の違った草なども与えているのだ)や小屋内の掃除などをして、それからヤギ達といろいろ触れ合って(触れ合い方はそれぞれ部員によって違うようだ)、暑い中、1時間以上もヤギ達のそばにいた。
私は別に見ようといて見ているわけではないが、研究棟を上り下りしていたら、踊り場からヤギ小屋が見えてしまうのだ。

それぞれヤギ達との何らかの心の絆を持っているに違いない。

ヤギ小屋の傍の、放牧場のシンボルツリーであるトチノキも、久しぶりの雨で元気になってほしい。



ブログ更新情報

色々な記事